留学ブログ その10 英語の勉強法について(受験英語的な話)

アメリカに留学に来てるし英語についての記事でも書こうかと

 

僕はTOEFL iBT 67点でアメリカに来てしまった大バカ者なのでたいしたことは言えないのですが、とりあえず英語圏に留学に来るならiBTで100点ぐらいはあったほうがいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というのは建前で、帰国子女か特殊な教育を受けてきていない日本で育った日本人からしたら留学までにiBTで100点というのはかなり厳しい…というかほぼ無理な人がほとんどでしょう。

 

でも実際アメリカに来てしまったら毎日英語をはなさなければいけないのです。英語で授業を受けて英語で買い物をし、英語で友達付き合いをしなければいけないのです。まあ苦しいです。深い話はおろか薄っぺらい話だってきついです。まず聞き取れません。来て数週間たって後悔しました。正規で留学してcommunity collegeの前のlanguage schoolからやりたかったなと。自分ができないのにおこがましい話ですがほとんどの日本人留学生は英語圏の大学に行って大学を使い倒すような勢いで勉強して何かを得て帰ってくるなんて無理な気がします。

 

ではなんのために高いお金、時間をかけて留学に行くか。それは語学の向上のためです。

 

それしかないといってもいいぐらいです。○○大学の△△学部に留学なんていってもその学部で学ぶ知識をがっつり吸収できるわけなんてないです。おおむね、日本から海外への留学は長くて1年しかいないわけなのでその学部で学ぶべき知識の全体など見えませんし、まず語学力が足りなくて先生の言ってることを完璧に理解することはできません。

 

じゃあどうするか。ここにいる間に英語を身に付けていくわけです。非効率ですね()でもやるわけです。

 

僕は浪人をして予備校に通っていた経験があり、勉強というと予備校時代に身に付けた方法を応用する形になることがほとんどです。

 

というわけで英語の学習要素は8つの領域から成っていると考えます。単語、文法、構文、語法、長文、ライティング、リスニング、スピーキング、そして発音です。

 

このブログにどれだけ読者がいるのかという話はありますが英語を勉強しているという人のためにとりあえず浪人していたころの勉強方法を書きたいと思います。現在やっている、またやろうと思っている勉強法は次の記事にでも書こうと思います。というわけでここでは読めるための練習に特化した話をします。受験生、そして英語を勉強しなおしたい社会人の方にはいいかもしれません。大学生には当たり前すぎてあまり有用でない噺家もしれません。

 

リーディングというのは単語、文法・語法、構文の3本柱によって支えられている構造体です。どれかが読む文章にたいして足りないと「文章が読めない」という事態が発生します。

 

単語:

暗記の定着具合は対象への遭遇頻度であるとよく聞きます。つまり短い時間で同じ単語を何度も見ることが記憶を助けます。ですから単語は書き写すのではなく、覚えるつもりで見て、赤シートで隠して軽くテストをするに留めてサクサク進み、可能な限り素早く何週もすることが正攻法といえそうです。

 

 

文法・語法(まとめて紹介します):

文法を学校で一通り習ってるという前提で書いてしまいます。文法・語法とまとめられた問題集が売られているのでこれをこなすことで定着していくと思います。具体的には


Amazon.co.jp: 集中マスター英文法・語法基礎問題要点88項目: 戸澤 全崇: 本

 

をやり、

 

Amazon.co.jp: 全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ): 瓜生 豊, 篠田 重晃: 本

 

をやればかなり十分な感じがします。どちらも基礎的な問題集ですがこれ以上のレベルをやる意味というのは受験以外ではあまりありません。

 

各3周もやれば完璧といっていいでしょう。やるにあたって注意があります。まず直接書き込むのはダメです。なんでもいいのでいらない紙にでも解いてください。ちゃんとしたノートを用意する必要はありません。

 

全て選択式の問題なのですが、解いている最中にこれはどの選択肢かな…うーん、適当に選ぶしかないなみたいなことが必ず起こります。

 

そのときはシャープペンシル問題の端にチェックをつけてください。1つの章が終わったら答え合わせです。答え合わせをして間違っていた問題の端に赤ペンでチェックをつけます。そのときシャープペンシルでチェックをつけた問題は例え合っていても必ず解説を確認します。マグレで合っていただけなので同じことを文章中で発見したときには理解できないからです。

 

2周目は解く前に1周目でつけたシャープペンシルのチェックを消しゴムで消します。そして解くときに迷ったものはまたシャープペンシルでチェックをつけ、後で必ず見直します。答え合わせが終わったら今度は赤ペンのかわりに青ペンでチェックをつけます。

 

これで2周分の自分の解答パターンのデータが問題集に蓄積しました。チェックが重複しているところは要見直しです。もう1周やれば当然、より正確な間違え方のデータがとれることになります。2周か3周でやめましょう。それ以上は時間の無駄です。チェックがかさなった所を優先してときどき見て確認します。見るだけです。もう解いてはいけません。

 

構文:

 

構文の前に動詞、名詞、副詞の区別、主語、(主語に対応する)動詞、形容詞、副詞、前置詞の区別ができる必要があります。これは

 


Amazon.co.jp: 総合英語Forest 7th Edition: 石黒 昭博: 本

 

でよくよく確認してください。

 

また、副詞句、名詞句、形容詞句、副詞節、名詞節、形容詞節を区別できるようになる必要があり、このトレーニングのために楽々わかるようになるまで副詞節(句)は()、名詞節(句)は[]形容詞節(句)は<>でくくるというのが予備校業界では常識なのですがなぜか学校で教えるというところはほとんどありません…がこれは「副詞節 カッコ 予備校」などでググってください。文法書と合わせれば理解できると思います。

 

では構文の勉強法の説明です。

 

Amazon.co.jp: 基礎英文問題精講 3訂版: 中原 道喜: 本

 

これです。どう考えてもこれです(?)ひとつ上のレベルとして黄色い本がありますがやる必要はありません。この本の、それも最初の40題だけが有用といえます。ノートにまず問題、わからない単語、そして解答を書きます。解答を書くときは1行ずつあけて書き、後で答え合わせをするときのためにスペースをつくっておきましょう。コピって貼るのも時間短縮になっていいかもしれません。

 

回答を終えて間違いがあれば赤ペンで解答の1行下の空いてる行で訂正します。そしてそのページで目玉となっている語法を間違えていたら青ペンでその語法と例文を丸写しでいいのでノートに書き込みます。大きな間違いであった場合はノートの上に少し飛び出す形で付箋を貼ります。後での確認のためです。

 

やや贅沢ではありますが、後での確認のしやすさを高めるために各問題は全ての要素が見開き1ページ以内で収まるように書くことをオススメします。

 

この構文の教材はひとつひとつの文章が短いため文法・語法、単語を見直すチェックポイントとしても有効に機能すると思いますのでぜひそのあたりにも気を配りつつ勉強してみてください。

 

長文:

先に書いた通り、長文とはこれまでの要素から成る構造物です。というわけでポンポン解くのは問題の無駄です。解いたら答え合わせをし、さらに単語、文法・語法、構文のどの要素でのミスなのかの判別をすることが長文を解く目的です。

 


Amazon.co.jp: やっておきたい英語長文700 (河合塾SERIES): 杉山 俊一, 塚越 友幸, 山下 博子, 早崎 スザンヌ: 本

 

2周ぐらいしてください。先に紹介した構文の問題集がキッチリできていればこれを読み、解くことができる程度だと思います。この本は同じシリーズでほかの語数もありますが、これが量、質、解説ともに最良のように感じます。他のものはやらなくていいと思います。

 

問題を解いて答え合わせをし、分析ができたら同じミスを繰り返さないために該当分野、範囲の問題を解き直し、そうしてようやく次の問題に移れます。ですから進度は受験生でも1日1題が限界ではないでしょうか。僕の方法をとるなら1日1題長文を解くというのはかなりのペースです。毎日勉強できても2日に1題が無理のないペースのように思います。

 

というわけで長々書きましたがリーディング編を終わります。